インタビュー

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生活習慣病は、日頃の健康管理と生活習慣の改善が大切です。
患者さまのサポートに力を入れ、糖尿病の方への食事指導なども行っています

患者さま自身の治ろうとする力をできるだけ引き出す手助けをしたいと考えています。 お一人おひとりの不安や心配事に耳を傾け、日頃の食事や運動などの健康管理もしっかりサポートし、患者さまを支えていきます。

内科の医師を志したきっかけは?

父が医者だったので、影響されたところはあるかもしれません。人の役に立つ仕事がしたいと考えていたので、医師以外の仕事と迷ったときもありますが、患者さまが元気になって帰っていく姿を見られる医師になることを志しました。でも、父の後を継ごうとは思っていなかったので、独立して開業することにしました。

当初は小児科からスタートしましたが、お子さまは成長して大人になります。長く患者さまの健康をサポートするために内科に転向しました。
内科に通院する原因として多い生活習慣病では、日頃の健康管理が大切です。特に糖尿病では透析治療が必要になる前の段階で病気を食い止めるためにも、患者さま自身の治ろうとする力をできる限り引き出す手助けをしたいと思っています。

診療の際に心がけていることはなんですか?

患者さまの話をしっかり聞き、初診や再診にかかわらず、患者さまと対等の立場でお話を伺うことを心がけ、威圧的にならず、無理強いしないようにしています。それは、できるだけ期待や要望に添えるような形で治療を進めていきたいと考えているからです。患者さまご自身が治療に納得しているかどうかが大事だと思っています。

今後、力を入れていきたい取り組みはありますか?

生活習慣病の患者さまへの食事指導や、運動療法のやり方についてのアドバイスなど、きめ細かく行える体制づくりをしていきたいですね。生活習慣病のなかでも、特に糖尿病の治療の基本は食事と運動です。そのため現在、食事療法は栄養士さんと連携して、メニューや素材選び、加工や調理について、丁寧に指導できるようにしています。そして今後は、運動療法についてももっと力を入れていきたいと思っています。

どんな検査ができるのですか?

一般的なレントゲン、心電図のほか、血球計算と炎症反応が同時に調べられる自動血球計数CRP測定装置などがあります。特に自動血球計数CRP測定装置は、感染症や炎症の度合いがどのくらいかわかるので、治療も早く対応できるようになります。病状の把握は治療するときにとても大事ですからね。

また、ヘモグロビンA1c測定も行えます。血糖値検査は、あくまでも検査時点の数値を調べるものなので、その日に食事を摂ったかどうかに左右されますが、ヘモグロビンA1cでは1~2カ月前の平均値が調べられるので、どんなお薬を使ったらいいかも考えられますし、現在の状況を患者さまに迅速にお伝えできます。

患者さまへのメッセージをお願いします。

自分の体のことで少しでも気になることがあれば、お気軽に来院してなんでも聞いてください。
特に40歳から60歳くらいの働き盛りの方は、会社の健康診断で再検査するように言われても、なかなか病院に行く時間が取れません。生活習慣病は自覚症状がないものも多いので、自己判断は危険です。ほったらかしにしないことが大切です。

生活習慣病対策は、規則正しく、3食きちんと食べること、健診を受けることが大切です。糖尿病をはじめとする生活習慣病を改善するのは患者さまご自身だと考えています。あくまでも薬は補助で、生活習慣の改善が第一だという意識を患者さまご自身に持っていただけるように、医師としてサポートしていきたいと思います。